これは、女性調査員Aが探偵駆け出しの頃の浮気調査の話です。
奥様からの依頼内容は、旦那が浮気しているかもしれないので、日々の行動を調べて欲しいと言う事でした。奥様の言う浮気のシグナルは以下でした。
・携帯のロックを掛けだした(肌身離さない)。
・こそこそメールをする。
・おしゃれを気にする様になった。
・クレジットカードの利用額が増えた。
・車を綺麗にする様になった。
女性調査員Aは同じ女性として奥様の話を聞くたびに、「浮気なんて許せない!絶対に証拠を撮ってやる!」と、正義感に溢れていました。
迎えた調査初日、旦那さんの勤務先から尾行調査を開始することになりました。
調査対象者である旦那さん(40代男性)の会社に向かい、待機していると…旦那さんが1人で会社から出てきました。旦那さんが車に乗り込んだ後、会社の部下と思われる男性(20代後半)が乗り込み、会社をあとにしました。
女性調査員Aは、先輩調査員と共に尾行を開始。
何件か営業先を回っていたが、旦那さんが1人で行動することはなく、もちろん女性との接触はなし。女性調査員Aは「今日は、空振りか」と思いながらも、ひたすら尾行を行っていました。
尾行を開始して約5時間。到着したのは…少し離れたの有名な観光地。
とても営業先とは思えません。眺めのいい丘・美しい景色「なぜ?こんなところに…」とカメラを構え困惑している女性調査員Aは衝撃の事実を捉えたのです!
なんと、旦那さんと部下と思われる男性が、車の中で “キス” をしているではないですか!
これには、女性調査員Aは唖然。。
とにかく高性能望遠カメラのシャッターを押し、証拠の写真を抑えました。
その後も徹底的な調査で2人の関係、旦那さんの嗜好などが判明しました。
どうやら、旦那さんは男性も女性も愛せる両性愛者(バイセクシャル)でした。
浮気相手男性とは、あるサイトで出会い肉体関係を持ち、自分の勤務先への就職を斡旋し、そして教育係を担っていたようでした。奥様にも同僚にも気付かれることなく……。
真実を知った奥様は、相当ビックリしていました。
一発 大ビンタは喰らわしたらしいですが、
その後は、意外にも冷静に、淡々と離婚を進めていったようで、今は新しいパートナーにも恵まれ幸せになられたとの事です。
最後の奥様の言葉は、
「何も知らず、ずっと暮らしていると思ったらゾッとします」
まさに、“真実を知る事が、問題解決の第一歩”!
いやー、事実は小説より奇なり、ですね。