猶予期間は4週間、今も継続調査中の緊急案件とは!?

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探偵という仕事はいろいろな相談を受けます。内容はさまざまですが、大きな枠組みに分けるとしたら、まずは緊急性の高い案件かどうかという点になります。そこで今回は、緊急性の高い案件の事例を1つご紹介します。

「緊急性の高い案件」とは以下のようなケースが主に該当します。
①行方不明者の捜索(遺書を残している、自殺が考えられるケース、特異家出人届けを管轄の警察署に出しているなど)
②ご依頼者様が相談時、なんらかの理由で時間が限られている調査(調停、裁判などの日程までに証拠を収集するなど)
③調査日時が指定の案件

今回ご紹介するのは、妊娠中のご依頼者様からの案件です。
(現在も継続調査中)

相談者 : 妻(28才)
子供 : 4才(長女)
対象者 : 夫の浮気相手女性(38才)

ご 依頼者様である奥様は弊社に相談に来た時、2人目の子供、妊娠8週をむかえていました。夫の浮気が発覚したのは妊娠前のようで、離婚は現段階では考えてい ないが、調査結果によっては離婚も視野に入れるようです。調査目的は対象者の素行及び、慰謝料請求の為の自宅の割出しです。ここで相談者が一番気に掛けて いる点は、現在妊娠中の子供についてでした。調査結果を夫に伝え、夫の反
応、対応次第によっては子供を中絶するというのです。

日 本の法律には「母体保護法」というものがあります。この法律には中絶手術が可能な猶予期間は、妊娠21週6日までに限ると定められています。とはいえ、妊 娠期間が進めば母体への負担は大きくなる点から、少なくとも12~14週には手術をするという事が多いのが実情であり、逆算すると我々に残された調査期間 の猶予はおおよそ4週という事になります。

愛人に車やマンションを与えるご依頼者様の夫。子供との行く末を葛藤し思い悩む妻。「妊娠した子をどうすべきか?」私がとやかく言うべき事ではないのは重々承知の上ですが、離婚の被害者の多くは物言わぬ子供だという事を忘れないでほしいと切に願うばかりです。

※登場した人物はプライバシーの保護の為、一部内容を訂正して記載しております。