世界中でポケモンGOが大流行している中、その陰でひっそりと人気を博しているスマホゲームがあります。
その名も「ひとりぼっち惑星」。
プレイヤーは、人がみんな宇宙へ旅立った後の地球でたったひとり壊れたロボットの部品を集めます。
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理由は、アンテナを作って宇宙から届く声を聴くため!です。
操作は簡単。落ちている部品を指でなぞって拾うだけ。後は何もしません…。
アンテナは声を聴くだけじゃなく、送信もできます。
たとえばこんな風に↓
送信した自分の声は、どこかでこのゲームをしている誰かのもとへ届きます。
それで終わり…。誰に届いたのかは分かりません。
同じように誰かが送信した声が自分のアンテナにも入ってきたりします。
ですが、それで終わり…。このゲームに返信機能はありません。
「これ、何が面白いの?」と思った方もいるかもしれませんが、2016年6月のリリース以降、ツイッターや口コミで知れ渡り、一時サーバーがダウンするほど急激にユーザーを増やしたスマホゲームなのです。
さて、昨今ツイッターやフェイスブック、LINE等、所謂SNSというコミュニケーションツールの広がりにより、世界中の人と簡単に繋がることができる世の中になっています。今やSNSをやるのが当たり前になったといっても過言ではありませんね。
当たり前に繋がれるというのは、とても便利な一方、大きな負担も生んでいます。他人の反応を気にし過ぎて情報の送受信に精神的負担を感じる「SNS疲れ」という一種の「病気」が生まれるほどです。
もはや「繋がりたい」ではなく、「繋がっていないといけない」という感覚になっているのかもしれません。
そんな時代に登場した「ひとりぼっち惑星」。
「メッセージが誰から届くかわからない、誰に届くかわからない」という不思議なゲーム。
ユーザー登録もなければ、友達追加も”いいね!”もない。魅力的なメッセージが来ても返信することもできません。
このゲームは、「繋がっていないといけない」ではなく、「繋がりたい」という、私たちの本来の心の声をちょうどいい形で具現化したものなのではないでしょうか。